特徴

設定ファイル

デフォルトではローカルホストからのUNIXソケット接続以外は許可していないので、TCP/IP接続によるリモート接続を許したければ設定を変更する必要がある。postgresql.confはリスンポートの指定などPostgreSQL全般に対する設定で、pg_hba.confではデータベース毎にアクセス制限設定する。設定の反映にはPostgresの再起動が必要。

7

tcpip_socket=true

8

listen_addresses = '*'
port = 5432
tcpip_socketパラメータがなくなった!初期設定のままだとローカルホスト以外から接続できない設定になっているので上記のように変更する。
上から設定を見ていくので注意。アクセス制限はゆるい→厳しい順番に書くこと
#172.16.0.0/16のローカルアドレスからはパスワード認証なし、ありにするならtrust→md5に!(fe_sendauth: authentication type 5 not supportedのエラーが出る時はしょうがないのでtrust)
host    all         all         172.16.0.0/16         trust

pg_hda.confの詳細解説

まずlocalとhostがあるが、localはUNIXソケット接続で、要はサーバの動いている同じマシンからpsqlすること。hostはアクセス元IPで設定することを示す。デフォルトではローカルホスト以外の接続は不可能なので、postgresql.confのlisten_addressの変更が必要。trustはパスワードなしで許可する。identはUNIXユーザと同じとみなす。

オペレーション

作成済みのユーザにスーパーユーザ権限付与

ALTER ROLE ユーザ名 WITH SUPERUSER;

psql

psql DB名
psql DB名 -f ファイル名

rootのパスワード変更

psql template1 -U postgres
ALTER USER postgres WITH PASSWORD '設定するパスワード';

その他

テーブル一覧select * from pg_tables;
テーブル定義\d テーブル名
トランザクション開始BEGIN;
トランザクション終了commit or rollback

バックアップ&リカバリー

テーブル単位import/export

エクスポートcopy tf_pos to '/var/tmp/tf_pos.dat';
インポートcopy tf_pos from '/var/tmp/tf_pos.dat';

DB全体バックアップ&リストア

pg_dump DB名 > バックアップファイル名
createdb -E UNICODE DB名
psql -e DB名 < バックアップファイル名

8.4からinitdbと異なる値でcreatedbするときは個別にオプション指定しないとエラーとなる。

createdb -E EUC_JP MYDB --template=template0

Tips

シーケンスのあるテーブルにCOPYでインサートする方法

手順としては一度にはできない。一度シーケンス抜きのテーブルを作成しておき普通にコピーする。その後シーケンスを利用したinsert into文を流す。

insert into skiarea select nextval('skiarea_id_seq'),pref_cd,name from ski_temp

同時接続チェック

ps ax | grep post | grep -v grep | wc -l

シーケンス型(シリアル型)

create table hoge(
id serial
);

シーケンスはテーブル作成時に自動で作られる。テーブル削除時には関連するシーケンスを手動でdrop sequenceしないと消えないので注意。insert into の時にシリアルの列をはずした場合に勝手に挿入される。

insert into hoge (nextval('シーケンス名'))

現在の時刻

Postgresnow()
Oraclesysdate

psqlのヒストリー

.psql_historyがホームディレクトリに作成されます。

Tool

WindowsのGUIツール

Web上から管理できるツール。初期設定ではpostgresなどの特権ユーザーはログインできない設定になっている。conf/config.ini.phpの以下の行を修正

$conf['extra_login_security'] = false;

「結果のページ分割処理を行う」をチェックして、select文以外を実行するとエラーになるので注意

Windowsバージョン

インストール

公式サイトよりZIPファイル取得して、解凍。二つのmsiファイルがあるが、-intがついていないほうを実行する。

コマンド集

psql -h localhost -U postgres -d template1
createdb -E UNICODE -h localhost -U postgres nbj_win
psql -h localhost -U postgres -d nbj_win < "./nbj_live.dat"

バックアップシェル

テーブル単位でバックアップ

# export table
PG_COMMAND="psql ${1} -c \"copy ${2} to '${3}/${2}.dat'\""
su - postgres -c "${PG_COMMAND}"
# sh export_table.sh homedb tf_pos /var/tmp

テーブル単位バックアップシェルを利用して複数テーブル対応版

#!/bin/sh
# DEFINE DB_NAME AND EXPORT DIR
DB_NAME=homedb
EXPORT_DIR=/var/tmp
TABLE_LIST="tf_pos
tf_key
pg_table
"
for var in ${TABLE_LIST}
do
  sh export_table.sh ${DB_NAME} ${var} ${EXPORT_DIR}
done
exit;

DB単位でバックアップ

# PG backup
BACKUP_BASE=/var/samba/public/backup
su - postgres -c "pg_dump データベース名 > ${BACKUP_BASE}/dbout.dat"

稼働中DBの復元にはpg_restoreというコマンドがあるらしい

インストール

RPMやportsから入れる場合は起動ファイルなどが用意されているので楽。最新版を使うならソースコンパイル。下記はソースコンパイルについて7.4.6と8.0のもの手順は一緒

groupadd postgres
mkdir -p /usr/local/pgsql
useradd -g postgres -d /usr/local/pgsql postgres
chown -R postgres:postgres /usr/local/pgsql/
./configure --enable-multibyte=EUC_JP
readlineとzlibがconfigureでエラーになるなら下記オプションで
./configure --enable-multibyte=EUC_JP --without-readline --without-zlib
make check
make install
su - postgres
vi .bash_profile
export PATH=$PATH:/usr/local/pgsql/bin
export POSTGRES_HOME=/usr/local/pgsql
export PGLIB=$POSTGRES_HOME/lib
export LD_LIBRARY_PATH="$LD_LIBRARY_PATH":"$PGLIB"
export MANPATH="$MANPATH":$POSTGRES_HOME/man
export PGDATA=/usr/local/pgsql/data
source .bash_profile
initdb
pg_ctr start
Counter: 24211, today: 1, yesterday: 2

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