普段何気なく乗っているとあまり気づかないが奥が深いリフトについての考察

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*リフトの分類 [#q6e30765]

見分け方は上を見て大きいばねがついていれば自動循環式と判断してよい。乗車時にずーと上を見ているとデタッチャブル[detachable:分離可能]の名前に納得するはずである。

**固定循環式 [#n07070b3]

いわゆる普通のリフト。下で触れる高速リフトは呼び名が複数あるのだが、こちらは普通のリフトである。下手に固定循環式リフトなどとウンチクをたれるとオタクと誤解されるのでやめるべし。初心者のうちはあまり遅さを意識しないが、高速リフトと並列してかかっているような場所では遅さを体感できるだろう。高速リフトは2倍近く速度が違うのでみる見る間に抜かれてゆく。シングルやペアリフトはほぼ固定式が主流で、3人乗りでも距離が短いものは固定式。4人乗りで固定式はまれで、これまで八方尾根とyetiと鹿島槍でしかみたことがない。速度はリフトの設定によってかわるが、秒速1.0-2.0mぐらい。乗車時に減速することはなく常に一定速度なので秒速2Mのリフトだとかなり乗車時に衝撃が走る。古い時代から存在する技術なので、距離的にも1キロ未満がおおい。たまにある1キロを越えるものは乗車時間が10分以上になるので吹雪のときは乗っているだけで試練である。

**自動循環式(高速リフト、デタッチャブルリフト) [#d6484d3d]
正式名称は自動循環式だが、おそらく一般人には通じない。クワッドリフトならまず98%これ。高速〜リフトやスーパー〜や〜エクスプレスなど各スキー場によって呼び名はさまざまであるが仕組みはいっしょである。距離は1キロ以上の長いものが多く、フード付きなどもあるのでまさに最先端のリフトといえよう。昭和末期から出没し始め、新しいスキー場ではこのリフトの割合が高い。ついでに構造的に複雑なので値段も高い。なので新しいからといってすべてが高速リフトと決め付けてはいけない。スピードは仕様上秒速4Mが一般的であるが、原則運転していることが多く秒速3.3M/3Mが多い。乗り出してスピードに乗るときの爽快感がたまらない。これに病み付きになると普通のリフトには乗ってられない。

**ゴンドラ [#tb606c47]
こちらは自動循環式に含まれる。スキー場によってはロープウェイ(草津国際や天神平)というがゴンドラで統一したほうがよいだろう。4人乗りはもはや絶滅寸前の様子。最近作られるものは8人乗りが主流。距離も2キロを越えるものが多く、ベースから一気に登れるとあって、ゴンドラがあるスキー場というと一流のイメージを抱いてしまう。板を完全に外すので、人によっては嫌いらしい。リフトの中で一番風に弱いので運休がよくある。ゴンドラメインのスキー場ではとまってしまうと残りのリフトが大混雑必死(GALA、苗場、草津、パルコール、丸沼etcまだまだあるが)になるので、荒天の日は動いているか確認したほうがよいだろう。

**ロープウェイ [#c62e0e23]
滑走のためというよりは移動のためと考えるのが適当。みつまたなどはロープウェイにのらなければ滑走エリアにすらたどり着けない。世界最大級166人乗りの湯沢高原や北志賀竜王などのロープウェイは上部エリアに移動するためのもの。ロープウェイで繰り返し滑走するのが六日町八海山で世界最速時速36キロ。ピラタス蓼科もロープウェイが滑走のために利用される数少ない例。

**Tパーリフト、Jバーリフト、トロイカ [#qa7adb3c]
トロイカは知っている限り大町スキー場、山田温泉、爺ヶ岳スキー場に存在する一度に何人か乗れる屋根のないもの。Jバーは妙高杉ノ原にあるのだが、隣にクワッドが平行しているため動いているのか怪しい。Tバーは月山などであるらしい。ちなみにこれらに未乗車のため詳細は乗ったときにレポートしましょう。

**その他 [#oc24af67]
エスカレーターみたいなものはサンキッド(動く歩道のこと)と呼ばれる。これらの主目的はスキーを履いたままの移動であって滑走のためではない。北志賀竜王はこのサンキッドを二本乗り継いでゲレンデへ行く。また志賀高原の一の瀬ダイヤモンドからファミリーへの移動はサンキッド無しでは心臓が破れるだろう。降りるときに前つんのめりにならないように注意。

**フード付リフト [#d5b99436]
自動循環式の究極の付録?寒い日はゴンドラに限るが板の着脱が面倒なので、機動力と防寒性をあわせるとフード付高速リフトが最高の組み合わせだろう。大体はスピードに乗る前に自動でフードが下がってくるが、川場のクリスタルエクスプレスのように手動で下げなければいけないものもある。春シーズンは暑いのでフードが開けられてしまう運命にある。乗り場近くになるとフードが自動であがる。その機構をよくみていると感心するのである。

*リフトの定員別解説 [#d1ad71dd]

**シングルリフト [#qfda1059]

一人乗りリフト。架け替えが進むにつれて珍しい存在になっている。現存するものは昭和50年代初期のものが多く音がすごくうるさいものが多い。また構造上余裕がないので間違っても腰掛にくつろいでなどという期待は抱かないことである。椅子の幅がないので乗車が難しく、乗っていて一番恐怖を感じるリフトなので初心者は乗ってはだめである。

**ペアリフト [#pc9bbba7]

2人乗り。コクド系ではロマンスリフトという。カップルで乗ることを想定したリフトだったのだろうが、時代とともにペアリフト以上のものが出現してくると主役の座は奪われた。ほとんどが固定循環式だが、まれに自動循環式も存在する。

**トリプルリフト [#xf3d211f]

3人乗り。大の男が定員乗車するといっぱいいっぱいである。高速リフト率は50%ぐらいだろうか?

**クワッドリフト [#z7dfdaf0]

4人乗りリフト。最初に登場したときは真中の人はどうなるのかと心配でぜんぜん近づきもしなかった覚えがある。初心者にとっては端っこでないと乗り降りが難しいだろう。クワッドであればほぼ高速リフトである。

**それ以上 [#d89d520c]

6人のりが芸北国際スキー場にあるが、海外だと8人乗りリフト(ゴンドラではない)もあるらしい。


*リフトの速さ [#ke55bca9]

最近では休日でもリフト待ちができることは少なく、費用削減のため間引き運転(12秒間隔)や減速運転がほとんどである。せっかくの高速リフトもその能力を100%発揮しているのはごく一部に過ぎない。ここでは常に最高速で運転しているリフトを列挙する。常に最高速で運転している理由としては速度調整がないタイプがあげられる。

-渋峠フォーイースター
-奥志賀高原第2、3高速ペア
-NASPAのクワッド





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